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先日、現場で少し時間が空いたので近くを散歩しました。
琵琶湖岸に来てみると、いいお天気なので遠くまで綺麗に見渡すことができます。
そこに「常夜灯」と書かれた大きな建造物がありました。
調べてみるとこれは「石場の常夜灯」と呼ばれるもので面白い話がありました。
江戸時代この石場(いしば)から琵琶湖の対岸の矢橋(やばせ)との間を渡し船が往来していました。これを「矢橋の渡し」と言って随分と賑わっていたそうです。
その渡し船の目印として1845年に建立された 石場の常夜灯 、高さは8.4mあるそうです。
「矢橋の渡し」 は比叡おろしと呼ばれる比叡山から下りてくる風によって、遅れたり運航中止になることがあったため、このように歌われました。
「武士の 矢橋の舟は早くとも 急がば回れ 瀬田の長橋」
もののふの やばせのふねははやくとも いそがばまわれ せたのながはし
都へ行くなら矢橋の港から天候に左右される船に乗り琵琶湖を行くよりも少し南下して橋を渡った方が確実だ、と。
これが「急がば廻れ」ということわざの語源になっているそうです。
私たちの現場も常に危険と隣り合わせです。危険な近道よりも遠回りでも安全で着実な方法で工事を施工するのが結局早い。しっかりと肝に銘じておきたいものです。